台湾茶・中国茶の煎れ方(入れ方・淹れ方)
台湾茶・中国茶の煎れ方(入れ方・淹れ方)は難しいというイメージがありますが、
実は「こうしなければいけない!」という決まりはありません。
お好きなように入れれば良いのです。
実際、台湾では工夫茶器を使ってはいますが、日常的に台湾茶芸の入れ方をしているのはごく一部の人だけというのが現実です。 ほとんどの人が自分なりに簡略化した手順でお茶を入れています。
そうは言っても「じゃあどう入れたらいいの?」
「好きなようにと言われても・・・初めてなので一通りは紹介して欲しい」という方もおられるかと思いますので、
まずは台湾で多くの方がやっている簡略化手順から紹介いたします!
茶壺(急須)を使って入れる場合
1 茶壺(急須)・茶海・茶盃(おちょこ・湯飲み)などをあらかじめお湯を入れて温めておく
2 茶壺に入っているお湯を捨て、茶葉を入れる
3 茶壺にお湯を注いで蓋をする
(ちょっと溢れるくらいお湯を多めに入れるのがコツ。泡を切るためです。)
4 茶壺に上からお湯をかけて蒸らす
(茶葉の種類や入れた量によって時間は変わります)
5 茶海・茶盃などのお湯を捨てて、茶を注ぐ
6 香りを楽しむ&飲む
(5 で茶海に入れた場合は茶盃に注いでから)
たったこれだけです!(文章で表すと手順が多いように感じますが、
やってみるとたいして面倒ではないことが分かります)
茶葉に付着しているものが気になる方は一煎目を捨てて二煎目から飲んでください
「これでもめんどくさい」
「茶葉の量や蒸らし時間が分からないし・・・」と言う方に!
台湾のお茶屋さんから聞いたとっておきの簡単手順を紹介しちゃいます!!
1 茶壺・茶海・茶盃などをあらかじめお湯を入れて温めておく
2 お湯を捨て注ぐお湯の1/10の重さの茶葉を入れる。見た目で言うと大体茶壷の1/4から1/3位の量
(包種茶や東方美人はかさが大きいので多めに)
3 茶壺に上からお湯をかける
4 一秒待ってゆっくり茶海か茶盃に注ぐ
これだけです。
茶葉がもったいないなーと思う方もご安心下さい!高品質の茶葉なら「一体いつまで飲めるの??」と限界に挑戦したくなるくらい何煎も入れられます!
この方法なら蒸らし時間が待ちきれなくて薄すぎることもないし、蒸らしすぎて濃すぎるお茶にもなりませんから誰にでもおいしく入れられますよ。
ちなみにこの方法を教えてくれたお茶屋さんは「この方法でおいしく入れられなかったら、われわれ茶農家の責任だ」とおっしゃっていました。プロのお墨付きですので是非一度お試し下さい☆
「聞香杯なども使いたい」「雰囲気的に手順は多いほうが楽しめるのでは・・・」とおっしゃる方もおられると思いますので、台湾の茶芸館などでやっている方法もご紹介します。
台湾の茶芸館などでの台湾茶の煎れ方(入れ方・淹れ方)
- 茶壺・茶海・茶杯などをあらかじめお湯を入れて温めておく
- 茶則か茶荷を使って茶葉を茶壺に入れる
- 湯を茶壷に注ぐ
- 泡立っていれば茶漿などで水面を軽くなで泡を切る
- 茶壷の上からお湯をかける
- 洗茶をする場合はすぐに一煎目を捨てる
- 3・5と同じ手順で時間を計りながら蒸らす
- 茶を茶海に注ぐ
- 茶海から聞香杯に注ぐ 10 聞香杯から茶杯(飲杯)に注ぐ
- 聞香杯に残った茶の香りを嗅ぐ
- 茶杯から飲む
こんな感じです。お茶を飲むために集まった場合や、台湾茶を飲んだことのない人に紹介する場合などは日本の「お茶会」の様に作法にこだわってみるのも楽しいかもしれませんね!
茶器のオールラウンダー「蓋碗」を使って入れる場合
急須代わりに使うも良し、そのまま飲んでも良しの蓋碗は、使いやすくお茶を手軽に楽しめる優れものです。 中身が見やすいので、煎を重ねる度に開いていく茶葉を観賞できますよ。
- お湯を1/3程注ぎ、手で揺らして温める
- 茶葉(3g程度 茶葉の種類や好みによって調節してください)を入れてお湯を8分目くらいまで注ぐ(まず碗の1/4位までお湯を入れて一分ほど蒸らしてからでも良い)
- 蓋をして蒸らす
- 蓋をずらして茶杯に注ぎ分ける
- 蓋碗から直接飲む場合は蓋で茶葉をよけながら飲む
蓋の裏に付いた香りを楽しむのも○
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